住宅の外壁を触って、指に白い粉が付くのをチョーキング現象といって、塗装の塗り替え時の警告サインになります。
旧来のウレタン塗料では、8年目ぐらいで発生。シリコン塗料で10年目、ハイブリッド塗料で15年目
フッ素塗料で18年目ぐらいが耐候・耐久性なので、チョークし始めます。
塗膜が紫外線で分解して、粉体化(白亜化)して、防水機能がなくなり、艶や美しさも消え始めます。
Chalkは、黒板(Chalkboard)に書く、チョーク・白墨のことで、白亜とも訳されます。白亜とは石灰岩のことで、今から約1億5000年前、恐竜が大暴れしていた、白亜紀の地層のことです。
この石灰岩の元は珊瑚。美しい景色をつくり、漆喰やコンクリートの原料になっています。
しかし住宅では、このチョーク期の恐竜に匹敵するのが、躯体室内側へのダメージ!
外壁の守りが無くなり、直接に劣化してしていきます。
チョーキングを取り除こうと、D.I.Y.家庭用小型洗浄機使用の方がいらっしゃいますが、塗装プロからはお薦めできません。
・粉体付着しているだけでも、多少は保護できますが、取り除くとスッピンのままクリーム無しの壁肌で放置です。
・メーカーの完全施工マニュアルで、100kgf/㎠以上高圧水の入念洗浄が定められています。
・各塗料毎に塗り重ね時間は、4時間後以上~5日目以内のように、厳密な施工時間タイミングが決まっています。
洗浄後、乾燥させ、なるべく早めに、第1回目のシーラー下地塗料を塗ることも、完全施工方法での基本となっています。
チョーキング、カビ、藻、サビ などが出てきたら、先延ばししても劣化は進行します。
補修などの大事になる前に、どうぞ我が家をしっかりと健康にするための、良き警告サインとお考えください。
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